一度食べたらまた食べたくなる!絶品洋菓子の宅配専門ブランドをご紹介
<プロフィール>
洋菓子店カサミンゴー
オーナーシェフ パティシエ
宮川 鈴弘 氏
10歳の頃から独学でドイツ語を勉強し、16歳からヨーロッパ各地の洋菓子を学ぶため
オーストリアに渡る。
さまざまなヨーロッパの伝統菓子を学ぶ中、特にオーストリアの洋菓子の世界に魅了
され、オーストリア・インスブルックの洋菓子店、コンディトライ・ヴァリエ、コン
ディトライ・ワハター等々の屈指の名店で修行を積む。
帰国後、徹底的に鮮度にこだわった洋菓子の宅配専門店として「洋菓子店カサミン
ゴー」をオープン。
「洋菓子の宅配」を日本で初めて開始したきっかけは?
料理修行のために若くしてヨーロッパへ渡った宮川さん。
10代でご自身の進路を決めたきっかけや、多くの技術を学ぶ中でなぜ洋菓子作りの道を選んだのかなど、ブランド誕生の物語を伺いました。
10代で単身ヨーロッパ修行へ
BEST PRESENT編集部 さゆり
その決意は一体どれほどのものだったのかと思わず考えてしまいました。
若くしてご自身の進路を決めた決断力と行動力がすばらしいです!
人生の分岐点となるものだったと思いますが、どのようにして決められたのでしょうか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
おのずと自分自身も料理の道に進んでいこうという気持ちになり、中学生の頃からドイツ語の勉強をしていました。
修行先に選んだのはオーストリアのインスブルックです。オーストリアはヨーロッパの中でもさまざまな国に囲まれていて、おいしいものが集まっています。
最初の渡航は少し田舎のエリアへ。その後、都心部に移っていきました。
BEST PRESENT編集部 さゆり
単身で修行をされている中で、どんなことに一番ご苦労されましたか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
何年か続けているうちに次第に話せるようになってきたので、どうせなら名店で修行をと考えました。
日本でいうと銀座のようなにぎやかな街の有名店に何度も足を運んで、無給でいいからと頼み込んで採用してもらったんです。
一生懸命続けていたら、気づいたら店の中で一番給料が高くなっていました。
ブランド名「カサミンゴー」への想い
BEST PRESENT編集部 さゆり
お父様のカフェレストランではお菓子だけではなく西洋料理全般が提供されていますが、宮川さんはなぜパティシエの道を選んだのですか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
料理のほうも父のレストランで手伝ったりもしていましたが、自分にはお菓子づくりのほうが向いているなと感じたんです。作り方が性格的に向いていたのでしょうね。
料理はグラムで計ったりしないけれど、お菓子はグラム数を正確に計って作りますので。
でも、よく考えたら私は甘いものが苦手なんです。だからなのか、作るケーキは甘さが控えめです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ブランド名の由来などを聞かせていただけますか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
「カサ」はスペイン語で家という意味。「ミンゴー」はビリヤード場という意味の民家の屋号だったようです。
フレンチやドイツ料理が中心のカフェレストランなのに、なぜかスペイン語の店名だったんですよ。
父の「カサミンゴー」は、実際にスペインにありそうな店舗デザインで、専門店らしい本格的な雰囲気があります。扉がカラフルでかわいらしい感じの色合いです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ブランドを立ち上げるにあたって、なぜ宅配専門店として独立されたのですか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
今思うと大変な時期でしたね。
その頃は父の工房の片隅を借りて製造していたのですが、通販を始めたら注文が殺到してスタッフが増え、スペースが足りなくなってしまったんです。それで、4年前に新しく自分の工房を構えました。
レストランの従業員よりケーキ工房のスタッフが多くなり、レストランのお客様の駐車スペースが無くなってしまったんですよ。
BEST PRESENT編集部 さゆり
「ケーキの通信販売」にはそれほどのニーズがあったということですね。
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
そうしたら思っていた以上に売れて、「いいね」が3,000個以上つきました。
それで、今度はAmazonでも売ってみようということになり、さらには公式サイトを作ったりして、どんどん売上が伸びていきました。
今から20年前くらいになりますが、日本において通販でケーキを売ったのは私が初めてだと思いますよ。
学んできたおいしさを再現するためのこだわり
ケーキの通信販売という未開拓の市場を切り開いた宮川さん。しかし、注文の殺到する人気店であり続ける理由はそれだけではありません。
お客様が思わずまた食べたいと思うケーキを届けるための、品質と製法に対する強いこだわりがありました。
カサミンゴーがこだわる「最高級」の定義とは?
BEST PRESENT編集部 さゆり
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
品質のことだけを考え、材料の原価計算をしないで作っているようなものです。
たとえば、木苺はフランスの契約農家から完熟のものを1トンまとめ買いしています。
500gで1,700円の最高品質のものをさらに一粒ずつ厳選し、実際に使用するのは1パックの2/3です。
なぜそのような贅沢ができるかというと、完全受注生産のため売れ残ることがなく、廃棄ロスや人件費ロスがゼロだからなんです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
最初から廃棄ゼロにしようと思われていたのですか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
収益も良くなるので、スタッフの待遇も高水準を保つことができています。
ケーキは作り手の気持ちが商品にも反映するものだと言われます。
おかげさまで良いスタッフが集まり、工房にはいつも笑顔があふれていますよ。
累計5万台以上もの洋菓子発送実績!
BEST PRESENT編集部 さゆり
ケーキを宅配するにはもちろん、崩れないようにお届けしなければなりませんよね。
配送にはとても気を遣うと思うのですが、なにか秘訣はありますか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
また、配達中に崩れないようにするためには、配送業者さんとの良い関係作りも欠かせません。
最寄の配送業者さんのところでは、我々の商品の流通が最も多いんです。
そのため、配送スタッフの皆さんも商品の扱いに慣れてくださっている点も大きいと思います。
BEST PRESENT編集部 さゆり
デコレーションもとても華やかで、多くの人から選ばれている理由が分かります。
デザインの面でのこだわりを教えてください。
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
デコレーションに関してもまったく同様です。
たとえば当店のウィーンの銘菓ザッハトルテは、100年続くレシピと製法も材料も完全に同じです。
日本では日本人好みの柔らかさや甘さ、または抹茶など和の風味を取り入れようとする傾向がありますが、私は歴史のある伝統的なレシピを使っているからこそ、飽きないおいしさがあるのだと思っています。
誕生日や記念日のお祝いに贈りたい、評判のケーキはこれ!
絶対食べたい!ウィーン銘菓ザッハトルテなど人気のケーキBEST3
お客様から届くお礼のメール。その内容はどれも、ケーキのおいしさと配送の完璧さに感謝するものばかりだそうです。
「1ホール丸ごと食べたいです!」との声もあるほど評判のケーキと聞けば、絶対に食べてみたくなりますね。
そこで、カサミンゴーの人気ケーキベスト3を伺いました。
最高級洋菓子 シュス木苺レアチーズケーキ
コンフィチュールやココアスポンジなど6層の異なる味わいで構成された一品。それぞれの味わいが絶妙なバランスで成り立っており、一度食べたら忘れられないと評判です。
北海道産の最高級カッテージチーズに生クリーム、そしてフランスから取り寄せる厳選した完熟木苺を組み合わせた、とてもリッチなレアチーズケーキです。
価格 直径12cm 3,800円(税込)~
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
一番下にサクサクのクッキーが入っているので、一番上の甘酸っぱい木苺ソースとレアチーズ、ココアスポンジ、クッキー、それぞれの層が組み合わさった複雑な味わいを楽しんでもらいたいんです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
お話を聞いていると、ますます食べてみたくなってきます。
最高級洋菓子 ウィーンの銘菓ザッハトルテ
「チョコレートケーキの王様」とも言われるザッハトルテ。なめらかなチョコレートが表面を覆い、まるで工芸品のような美しさが目を引く一品です。
酸味とほろ苦さのバランスがすばらしいヴァローナ社のクーベルチュールチョコレートと、同じくフランスから取り寄せた厳選素材で作るアプリコットジャムが、絶妙なおいしさのバランスを生み出しています。
価格 直径12cm 3,600円(税込)~
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
泡立てた生クリームをサービスでつけているのですが、この最高級生クリームは、シュバルツベルダー・キルシュトルテで使用している生クリームの味わいに近いので、このふたつのケーキを一緒に食べると相性がいいです。
セット商品としてもご用意していて、ふたつの味を一緒に楽しむ食べ方もおすすめします。
その際にはぜひ、色の薄いものの方から味わってください。色の濃いものは味も濃く、色が薄いほど繊細な味のものが多いんです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
大人数で分けるときなどは、2種類のケーキを頼んで味の違いを楽しむのもいいですね。
最高級洋菓子 シュヴァルツベルダー・キルシュトルテ
洋酒の香りが特徴のドイツの伝統的なショートケーキ。シュバルツベルダーとは「黒い森」を意味します。
雪の上の落ち葉に見立てて削ったチョコレートと中央にチェリーを飾るのが定番のスタイルです。
厳選した北海道産の純生クリームは驚くほど軽やかで、生クリームが苦手な人でもまた食べたくなるという味わいが人気の一品です。
価格 直径15cm 4,300円(税込)~
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
生クリームは最高級のもので、ふわふわの軽い食感が特徴です。砂糖も本当に少量しか使用していません。ケーキの中にもチェリーが入っていて、甘酸っぱさとチョコレートとの味わいがちょうどよいバランスになっています。
洋酒も使っていますが、香りづけ程度なので本当に少量です。
BEST PRESENT編集部 さゆり
洋酒も香りづけ程度だったら、アルコールの苦手な人にも安心ですね。
カサミンゴーのケーキをよりおいしく味わう食べ方は?
宅配で届くケーキは、いったいどのような手順で食べる準備をすれば、本来の作り立ての味を再現することができるのでしょうか?
解凍のコツや食べるタイミングなど、おいしいケーキをよりおいしく食べるためのポイントを伺いました。
BEST PRESENT編集部 さゆり
また、綺麗にカットするためのコツがあれば教えてください。
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
到着してから30分ほど室温に置いて、まだ冷たく少し硬い状態のタイミングで切ると、綺麗にカットできます。
実際のケーキはとても柔らかいので、完全に解凍される前にカットするのがコツです。
当店では、お湯で温めたパン切りナイフを使ってカットしています。
BEST PRESENT編集部 さゆり
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
そのため、夜食べるなら当日午前中、昼食べるなら前日の夜には受け取っていただきたいです。
でも本音を言えば、一日中配送の車中に預けてしまうのは避けて、午前中に受け取ってもらうのが一番おすすめです!
BEST PRESENT編集部 さゆり
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
そして熟成が終わった食べごろの状態でお届けしますので、届いた当日に召し上がっていただくのが一番おいしいですよ。
それから、一晩冷蔵庫に置くと、一晩寝かせたビーフシチューのように味が馴染んで、それはまた別のおいしさを味わえます。
こちらもぜひ試してみてくださいね。
ケーキを作り続けるカサミンゴーの想い
お祝いのケーキとしても、1万人にもおよぶリピーターのお客様に支持されているカサミンゴーの美しいケーキ。
1年に数回、記念日に利用されるお客様がもっとも多いそうです。
「今日食べると、来年の今頃また食べたくなりますよ」と宮川さんは言います。
記念日の思い出を演出するケーキを作る、その作り手の想いについて伺いました。
おいしいものは大切な人と分け合ってほしい
BEST PRESENT編集部 さゆり
また、楽しいと思うところはどんな点ですか?
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
スポンジを作る工程もけっこう難しくて。だからザッハトルテのスポンジだけは、どうしてもスタッフには任せられない。
100点満点を目指そうとしても毎回うまくいくとは限らないから、無意識に夢中になっている作業ですね。
そういうところが、まだまだ私自身が追及し続けていきたいと思う部分であり、ケーキ作りの楽しいところなのだと思います。
BEST PRESENT編集部 さゆり
これからも全国のたくさんの方にお届けされると思いますが、作り手の気持ちとしてどんな方にケーキを食べてもらいたいですか?
BEST PRESENTのユーザーに向けてメッセージをお願いします。
洋菓子店カサミンゴー 宮川さん
遠く離れて暮らしている両親や家族、職場やお世話になった方にお送りいただき、ケーキを通じて幸せを分かち合っていただきたいという想いで作っています。
贈り物に利用される方が多いのですが、たまには自分へのご褒美に、ご自身で食べてみるのもいいと思います。
そのときもぜひ、大切な人と分け合って食べてくださるとうれしいですね。
BEST PRESENT編集部 さゆり
宮川さんがケーキ作りに夢中になるのは、ケーキが人を幸せにすることに魅力を感じられたからではないでしょうか。作り手の想いもまた、ケーキをおいしくするのだと思います。
宮川さん、ありがとうございました。
BEST PRESENT編集部 さゆり
今回密着インタビューするのは、注文が殺到する洋菓子宅配専門ブランド「カサミン
ゴー」。
オーナーシェフ パティシエの宮川さんは、10代の若さで単身ヨーロッパに渡り、伝統
的な洋菓子の修行を積んだそうです。
伝統製法と素材の品質に徹底的にこだわった洋菓子のおいしさは、甘いものが苦手な人でもまた食べたいと思えるほど!
今回は、ケーキ職人としてブランドを立ち上げた背景や、洋菓子に対するこだわりについて詳しく伺っていきます。
誕生日や記念日に欠かせないケーキのおいしい食べ方や、プレゼントにおすすめの商品についても教えていただきますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは宮川さん、よろしくお願いします。