音質にこだわる人に大人気のパッシブスピーカー
パッシブスピーカーは、パワーと音質が段違いに良いのが特徴です。
自宅のリビングで、大きな音量で音の広がりを感じたい、繊細な音を聴き分けたいというこだわり派の人は、ぜひパッシブスピーカーを選んでみてください。
注意しておきたいのは、パッシブスピーカーには別にアンプが必要だということです。
また、最近ではスマートフォンで音楽を聴く機会も多いですが、スマートフォンなどを直接繋いで聴くことはできません。
では、パッシブスピーカーとはどんなもので、どのような選び方をすればいいのかを見ていきましょう。
パッシブスピーカーとはどんなもの?
スピーカーは、「アクティブスピーカー」と、「パッシブスピーカー」の2種類に分けられます。
パッシブスピーカーはアンプを内蔵していないため、別途アンプを用意しなければなりません。
デメリットのようにも感じますが、アンプを自分で選べるということは自分好みにカスタマイズしやすいというメリットでもあります。
アクティブスピーカーとの違いは?
アクティブスピーカーとの違いは、内蔵アンプの有無に加えて電源を必要とするかという点もあります。
パッシブスピーカー
内蔵アンプがなく、別のアンプに接続するため電源を必要としません。
電源ケーブルに接続するもの、充電が必要なもの、電池を入れるタイプのものがアクティブスピーカーです。
アクティブスピーカー
アンプを内蔵していることにより、音質を調整するイコライザーや音量を調節するゲインなどがついているのが、アクティブスピーカーならではの特徴です。
パッシブスピーカーを選ぶメリットは?
パッシブスピーカーは、音質を左右するアンプを自分で選んでカスタマイズできるため、聴く音楽やどの音域を重視するかなど好みに合わせた音を作れます。
原音をストレートに表現したり、拡張したりすることを目的として作られており、より高音質で楽しめるのもメリットです。
好きな音楽のジャンルに合わせて、アンプとパッシブスピーカーの相性を考えるのも楽しみのひとつです。
好みの音を追求する!パッシブスピーカーの選び方
設置場所に合うサイズから探す
パッシブスピーカーを選ぶときには、設置したい場所に合うサイズや型を考えましょう。置く位置や高さによって音の広がりも大きく違ってきます。
部屋に置いたときに圧迫感や違和感がない大きさ・色・高さと、自分の好みに合う音質とのバランスを取ることが大切です。
小型で設置しやすい「ブックシェルフ型」
「ブックシェルフ型」は本棚に入る程度の小型スピーカーで、かつては実際に本棚に置いて使われていました。
幅20cm、高さ30cmくらいまでのコンパクトサイズなので、床置きせずある程度の高さまで持ち上げて使う前提でつくられています。
PCでの音楽鑑賞や音楽製作にも最適なサイズで、耳の高さ程度に設置するのがおすすめです。
設置場所を広く取れない場合や、振動による音漏れを避けたいマンション暮らしの人にも適しています。
中型サイズでレンジが広い「フロア型」
「フロア型」という名前の通り、床に直置きするのを基本としたタイプ。ブックシェルフ型を大きくしたような長方体が多く、設置面積を広く必要とします。
フロア型はスピーカーの前に椅子を置き、座った状態でちょうどいい高さになるように設計されています。
小音量では本領を発揮できないことから、防音環境の整った広い部屋で使うのにおすすめです。
縦長サイズで設置面積を取らない「トールボーイ型」
「トールボーイ型」は、フロア型の一種で床に直に設置しますが、縦に長い長方体が特徴です。
フロア型ほどの床面積を必要とせず、一列に多くのスピーカーユニットを取り付けられるため、音のふくよかさを表現することができます。
フロア型のレンジの広さを持ちながら設置面積を取らず、価格的にも導入しやすいことから、音楽を愛する人の多くが憧れを抱いています。
インテリアに溶け込むおしゃれなデザインもおすすめ
音の良し悪しはもちろん大前提ですが、スピーカーの魅力はデザインにもあります。部屋の雰囲気とうまく組み合わせれば、インテリアの一部として存在感を発揮してくれます。
クールな黒、落ち着きのある木製、おしゃれなツートンカラーなど、バリエーションも豊富です。
家具を選ぶときのように、部屋に配置したところを想像しながらパッシブスピーカーのデザインを選んでみてください。
好みの音楽ジャンルに合う音質で選ぶ
パッシブスピーカーの音はアンプに大きく左右されますが、スピーカー本体にも得意な表現というものがあります。自分がよく聴く音楽ジャンルに合う音域を美しく出せるスピーカーを選ぶといいでしょう。
例えば、ポップスやテクノ、ボカロなどのボーカルを立たせたいときや、打ち込み中心の音楽を聴きたいときには、中高音域が得意なスピーカーがおすすめです。
ジャズやオーケストラ(クラシック)などを好む人には、全域バランスが整ったスピーカーが適しています。
また、ロック好きな人は、重低音域を重視することが多いです。
もちろん、どの音楽ジャンルでも音質の好みは人それぞれ。自分の耳に心地よい音域を出してくれるものが一番です。
スペックで見るスピーカーの性能
スピーカーの仕様・性能などは「スペック」として表されています。そのスピーカーの特性を知ることができるスペックを、しっかり確認して選びましょう。
主にチェックしたいスペックを少しご紹介します。
・出力音圧レベル(dB)
同じ音量で流しても、この値が高いほうが大きな音が出せるため能率が良くなる。
・周波数(Hz)
低域から高域まで、どれくらいの帯域が表現できるかの目安を示したもの。
・インピーダンス(Ω)
電気の流れにくさ、電気抵抗のこと。アンプの推奨インピーダンスより高いスピーカーを選ぶと、最大パワーが減ってしまう。
また、CD音源では表現しきれない音を出せる、高音質のハイレゾ音源に対応したものもあります。
レビューや口コミを参考にしてみる
ネットショッピングなどで購入する際には、どんな音なのかアイテムのレビューや口コミなどの評判を参考にして選ぶのもいいですね。
スペックだけでは判断できないときに、使用感などをイメージしやすくなります。
近くの店舗にアイテムがある場合は、実際に音を試聴してみるのもおすすめです。目からの情報では分からなかったことも、音を聴けばすぐに解決するでしょう。
【ブックシェルフ型】パッシブスピーカー人気ブランドランキングTOP5!
どんな環境にも適合しやすいブックシェルフ型パッシブスピーカーの、人気ランキングTOP5をご紹介します。
デザインやサイズ、好みの音楽に合うスペックにも注目して、しっくりくるスピーカーを見つけましょう!
部屋に大きなスピーカーは置けないけれど、いい音で音楽を楽しみたいという人におすすめしたい、本棚にも入る「ブックシェルフ型」。可愛さとカッコよさを兼ね備えたパッシブスピーカーです。
第5位 CONTROLX 2ウェイコンパクトスピーカー(JBL)
JBLの「CONTROL X」は、縦置きでも横置きでも使える2ウェイスピーカーです。JBL独自のHDIホーン技術を搭載し、クリアでバランスのいい音を創り出します。
小さいながらもパワフルなサウンドを生み出す秘密は、ポリコーン・ウーファーの豊かな低音によるものと言えます。
また、シンプルを極めたデザインは、どのようなインテリアにも合わせやすいうえ、防滴構造で屋外への設置にもおすすめです。お庭でティータイムしながら音楽を楽しむというのも贅沢ですね。
再生周波数帯域:90Hz~20kHz
インピーダンス:8Ω
最大入力:-
出力音圧レベル:87dB
外形寸法:165×235×159mm
質量:2.6kg
ハイレゾ音源:×
第4位 S-CN301-LR(Pioneer)
Pioneerの「S-CN301-LR」は、ブックシェルフ型でありながらそのサイズを超越した高い再現力を誇ります。スピーカー部の黒と、柔らかな木目の本体が大人クールなデザインです。
軽量設計のため、壁掛けにして音の広がりを楽しむのもいいでしょう。この製品の広いリスニングエリアと素直な低音がいかせます。
小音量でも安定した音を出してくれるという声もあり、コンパクトでも良い音を楽しみたい人におすすめです。
再生周波数帯域:45Hz~40kHz
インピーダンス:6Ω
最大入力:100W
出力音圧レベル:
外形寸法:135x230x220mm
質量:2.9kg(1台)
ハイレゾ音源:◯
第3位 ZENSOR1(DALI)
DALIの「ZENSOR1」のボディーカラーは3種類。重厚感のあるブラック、爽やかなホワイト、美しい木目のブラウンと、どんな部屋の雰囲気にも合わせられる高級感あるデザインです。
厳選されたドライバーを採用することで、広いスイートスポットを実現しています。それにより、スピーカーの真正面にいなくてもバランスのいい音を楽しめます。
スピーカーと椅子の配置に悩んでいる人に、ぜひおすすめしたいスピーカーです。
再生周波数帯域:53Hz~26.5kHz
インピーダンス:6Ω
最大入力:-
出力音圧レベル:86.5 dB
外形寸法:274×162×228mm
質量:4.2kg
ハイレゾ音源:×
第2位 D-112EXT(ONKYO)
ONKYOの「D-112EXT」は、側面に天然の木目を生かした突板を使用。アコースティックギターにも採用された手法で、音の響きをコントロールします。
また、小音量でもふくよかな低音を発するN-OMFウーファー、原音を鮮明に再現できるリングツィーターユニットを搭載しており、リアルなサウンドを体感できます。
音本来の美しさ、臨場感を得たい人やハイレゾの高音質を再現したい人におすすめの、洗練されたスピーカーです。
再生周波数帯域:60Hz~100kHz
インピーダンス:6Ω
最大入力:80W
出力音圧レベル:84dB
外形寸法:162×267×271mm
質量:4.8kg(1台)
ハイレゾ音源:◯
第1位 NS-BP200(YAMAHA)
音楽好きの人には、「ここは信頼できる」という機材ブランドが必ずひとつはあるものです。その中でも多くの人の信頼を得ているのがYAMAHAです。
この価格帯でありながらも、深型ボディにすることで豊かな低音を実現。
スピーカーユニットにはコーン型ウーファーとソフトドーム型ツィーターを採用し、ローエンドでも手を抜いていない音の再現性が魅力です。
ハイエンドのスピーカーには手が届かないけれど、音のこだわりは捨てられない!という人は、ぜひ一度試してみてください。
再生周波数帯域:55Hz~28kHz(-10dB)/~80kHz(-30dB)
インピーダンス:6Ω
最大入力:110W
出力音圧レベル:85dB
外形寸法:154×274×287mm
質量:3.9kg(1台)
ハイレゾ音源:×
【トールボーイ型】パッシブスピーカー人気ブランドランキングTOP5!
設置面積がフロア型より狭くてすみ、背の高さが広いレンジを生み出すトールボーイ型。部屋全体が音楽にあふれる、夢のような空間を体感することもできます。
大きな買い物だけに失敗したくないと考える人もいるでしょう。そこで、音楽愛好者がおすすめするトールボーイ型パッシブスピーカーのランキングTOP5を見て参考にしてください。
第5位 SC-T37(DENON)
DENONの「SC-T37」は、高級感のある光沢が美しいピアノブラック・フィニッシュ。再生周波数域60kHzまでに対応するワイドレンジで、高音質のハイレゾ音源にも対応しています。
DDLコーン・ウーハーユニットを搭載し、伸びやかな中低音域と淀みのない重低音を再現できるため、クラシックやジャズを聴くのにおすすめです。
ゆったりと椅子に腰掛けリラックスしながら、体に共鳴する心地よい低音を感じてみましょう。
再生周波数帯域:30Hz~60kHz
インピーダンス:6Ω
最大入力:100W(JEITA)/200W(PEAK)
出力音圧レベル:83db
外形寸法:224×942×248mm
質量:10kg
ハイレゾ音源:◯
第4位 AVANTO FS-20(audio pro)
audio proの「FS-20」は、まずはその見た目に圧倒されます。3ウェイ4スピーカーが生み出すレンジの広さは、トールボーイ型の中でもトップクラスと言えます。
美しく透明感のある高音、豊かな低音が正面と左右から絶妙なバランスで絡み合い、部屋の中に広がります。デザイン性と音質の良さのどちらも妥協できない人にはぴったりのスピーカーです。
ボディは光沢が高級感のあるピアノブラック、木目が美しいウォールナットの2種類があり、部屋の雰囲気や音の好みで選ぶことができます。
再生周波数帯域:40Hz~22kHz
インピーダンス:4Ω
最大入力:-
出力音圧レベル:89dB
外形寸法:210×1005×405mm
質量:20.5kg
ハイレゾ音源:×
第3位 SS-CS3(1台)(SONY)
SONYは国内ではYAMAHAに並ぶ、音質において信頼のあるブランドです。「SS-CS3」は、広指向性スーパートゥイーターを搭載し、さまざまなジャンルの音楽を美しく再生します。
高品位エンクロージャー設計がボーカルの表現力を詳細に再現。まるでステージから自分に向けて歌っているような臨場感を得られます。
瞳を閉じてその音楽の世界観に浸りたいという人におすすめです。
ハイレゾ音源にも対応しているため、美しい高音質の波に酔いしれましょう。
再生周波数帯域:45Hz~50kHz
インピーダンス:6Ω
最大入力:145W
出力音圧レベル:88db
外形寸法:230×992×260mm
質量:約11.5kg
ハイレゾ音源:◯
第2位 NS-F210(YAMAHA)
YAMAHAのスタイリッシュなスピーカー「NS-F210」は接地面積が小さく、省スペースに貢献します。大型テレビのモニタースピーカーとして隣に置いてもバランス良く収まります。
また、高音質でレスポンスの良い中低音域を再生するアルミコーン型ウーファーを採用。バランスドーム型ツィーターはワイドレンジをカバーし、どんなジャンルの音楽にも対応できます。
「限られた設置場所でもトールボーイ型を置きたい!」と願う人に人気です。
第1位 D-509E(1台)(ONKYO)
光沢のある黒色が高級感を放つONKYOの「D-509E」は、低域に特化したスピーカーです。
低域コントロールを可能にしたバスレフダクト、重厚な低音を鳴らしきる専用設計のウーファーユニットが魂を揺さぶります。
とにかく重低音をしっかり鳴らしたい、という人におすすめです。もちろん、低音域だけでなく、広い帯域を再生することができます。
足元からわき上がるように広がるバス音は、ロック愛好者をも唸らせる迫力です。
再生周波数帯域:40Hz~100kHz
インピーダンス:4Ω
最大入力:150W
出力音圧レベル:84dB
外形寸法:275x991x370mm
質量:約16.4kg
ハイレゾ音源:×
【スマホ対応】パッシブスピーカーおすすめブランド3選
最近では、音楽を聴くのはほとんどスマートフォンという人も多いのではないでしょうか。スマホは直接音楽データを買えたり、たくさんの曲を保存したりできて、いつでもどこでも聴けるので便利ですね。
パッシブスピーカーの中には、スマホを直接繋ぐことで音楽を楽しめるものもあります。スマホ対応のものはコンパクトでおしゃれな設計が人気です。
天然木製 ウッド スピーカー(NEKOCAT)
NEKOCATのウッドスピーカーは天然木材を使用しているため、軽量で硬度が高く丈夫です。スマートフォンを直接本体に差すことができ、コードレスで机の上もすっきりします。
木製特有の尖りのない優しい音は、作業しながらのBGMにもぴったりです。ハンズフリーで動画や通話、スカイプなどを楽しむこともできます。
自然の材料を使いひとつひとつ丁寧に手作りされた木製のシンプルなデザインは、部屋や机上のインテリアを邪魔しません。
差し込み口にサイズさえ合えば、どのタイプのスマホでも適合する自由度も助かりますね。コンパクトで使いやすく、プレゼントにもおすすめです。
木製 パッシブスピーカー(CHINON)
見た目のインパクトにまず驚くCHINONの「木製 パッシブスピーカー」は、昔懐かしい蓄音機を思い出させてくれるデザインです。
タモ材を使用した美しい木目のスピーカーからは、温かみのある癒やしのサウンドが広がります。
電源が一切必要なくスマートフォンをのせるだけで使え、わずらわしいコードや接続の手間がいりません。約400gと軽量のため、思い立ったときにすぐ持ち出して聴くことができます。
手作りによる美しい仕上がりと洗練されたデザインに、音楽を愛するすべての人が魅了されることでしょう。音楽好きの仲間へのプレゼントにもおすすめです。
Swooder Basic W ウォールナット(Swooder)
「Swooder Basic W」は、安心の“Made in Japan品質”。電源を必要としないため、外泊時やアウトドアにも役立ちます。
ウォールナット材を使用したまっすぐな木目が、スタイリッシュなiPhoneにマッチします。横8.3cm×縦1.3cm以内であれば、ケースに入れたままでも使用できて便利です。
アメリカの木工職人が友人へのプレゼントとして製作したことがきっかけのこのアイテムは、まろやかで優しい愛情がこもった音を出します。
希望すれば名入れ彫刻もできるので、大切な人へのプレゼントにぜひ贈ってみてください。
おわりに
アンプとの組み合わせで自分好みの音をつくり出せる「パッシブスピーカー」の魅力は、これだけでは語り尽くせないほどたくさんあります。
思わず運命を感じてしまうほどの素敵なスピーカーに出会えるといいですね。
音の好みは生涯あまり変化することがないので、一生添い遂げられるスピーカーを見つけましょう!