世界にひとつだけの高品質ボールペンが作れる「ペン工房キリタ」をご紹介!
<プロフィール>
桐平工業株式会社 ペン工房キリタ
3代目 桐田 平八様
1964年 東京都江戸川区にボールペン屋の3代目として生まれる
1987年 日本大学文理学部を、ゆる~くお情けでなんとか卒業
1987年 世はバブルの真っ只中だったが、なぜかイギリスに語学入学
1989年 トンボ鉛筆のドイツ子会社 Tombow Pen & Pencil にコネ入社
1992年 バブルがはじけて呼び戻され、桐平工業(株)にしぶしぶ入社
2005年 大口顧客の撤退で会社が窮地に。ペン工房キリタを立ち上げ
ペン工房キリタが自社工場でペン作りを始めたきっかけは?
1947年に創業し、古い歴史を持つ老舗のボールペン工場である「ペン工房キリタ」。
大手のメーカーとは違い、自社工場でボールペンなどの各種文房具の企画開発から生産、受注、発送まで一貫して行っており、さまざまなギフト向けサービスも充実しています。
まずは、ペン作りを始めたきっかけについて伺いました。
金属加工業から、ペン製造への転換
BEST PRESENT編集部 さゆり
ペン工房キリタ 桐田さん
もともとは祖父が会社を立ち上げて、棒状の金属を加工するいわゆる旋盤(せんばん)加工の仕事をしていたのですが、戦後ボールペンが普及し始めたときに持っている技術を生かしてできるペン製造を始めました。
BEST PRESENT編集部 さゆり
金属の旋盤加工とはどのようなものですか?
ペン工房キリタ 桐田さん
野球のバットやこけしなどを作るようなイメージの加工方法ですね。
BEST PRESENT編集部 さゆり
桐田さんが感じているボールペンの魅力はどんなところですか?
ペン工房キリタ 桐田さん
日本のメーカーも海外のメーカーも手を変え品を変え、様々なボールペンを発売しています。
その中で自分の好きなものを見つけるのは楽しいと思います。
高品質なギフト用ボールペンへのこだわり
ペン工房キリタのボールペンがなぜプレゼントに最適なのか、その理由に迫りました。
他ブランドのボールペンとは違う、ペン工房キリタならではの魅力や、苦労した開発秘話などを伺っていきます。
他にはないさまざまなカスタマイズが可能
BEST PRESENT編集部 さゆり
ペン工房キリタ 桐田さん
また工場直販のため、同じレベルの品質のボールペンをほかよりも安く販売できている点も強みです。
さらに、データをいただければ1本からオリジナルのロゴを天金(てんきん)に入れることもできます。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ホームページやSNSにたくさんのロゴデザインが載っていてすごいです!
ペン工房キリタ 桐田さん
どんなデザインでも、お客様にあわせて1本単位で製造できます。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ペン工房キリタ 桐田さん
直販でなく、流通にのせたらこの価格では正直できませんね。
凝ったデザインのデータなどはなかなかそのまま活用できないので、僕がサービス残業してデータを加工したりしています。
手間がかかりますが、半分趣味でやっているかもしれません(笑)
BEST PRESENT編集部 さゆり
カスタムは名入れと天金へのロゴ入れ以外にも、できるものがありますか?
ペン工房キリタ 桐田さん
「ケーファー」という商品はクリップの形も2種類から選べますし、さまざまな組み合わせが可能です。
好みにあわせていろいろな組み合わせができるというのは、贈る人も楽しいし、もらった人も嬉しいですよね。
一番人気の商品「ケーファー」ができるまで
BEST PRESENT編集部 さゆり
ペン工房キリタ 桐田さん
「ほかにはあまりないデザイン、でも使いやすくてオリジナリティの出せるものを」と考えました。
どのようなものを作るかから始まって、デザインなどをイチから考えたのでとにかく大変で…。ケーファーは1本軸でほかにはあまりないものですが、安っぽくならないよう知恵を使いました。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ペン工房キリタ 桐田さん
プラスチックと比べたら結構重いです。
一般的に真鍮はトランペットなどの管楽器に使われていることが多いです。金属の中では加工がしやすいので、身近に真鍮製のものは結構あります。
プラスチックと比べると固いですが、鉄に比べると柔らかく、手に持った感じもいいですよね。
BEST PRESENT編集部 さゆり
細かい単位で調整して、今の形になったんですか?
ペン工房キリタ 桐田さん
サンプルを作ってみてもなかなかしっくりとくる形にならなくて、試作品は何回も作りましたね。
特に天金の部分は、カーブの角度など何通りも案を出しました。
また、製造の際に必要な穴が天金にあるのですが、デザインに悪影響が出てしまうので、そこも試行錯誤した点です。
BEST PRESENT編集部 さゆり
スワロフスキーの天金もかわいいです。
ほかにも季節限定のオリジナルデザインも気になりました。
ペン工房キリタ 桐田さん
季節限定デザインは春先の桜が一番よく出ますね。
特に大変だったワニ革素材の「クロコ」の開発
BEST PRESENT編集部 さゆり
ペン工房キリタ 桐田さん
クロコは、革を綺麗に巻いてくれる業者さんがなかなか見つからなかくて。
最初はOEMでメーカーから依頼があったんですがなかなか難しくて、出ては消え、出ては消え、となった企画です。
たまたま綺麗に革を巻いてくれる業者が見つかって、ようやく製品化が叶いました。
BEST PRESENT編集部 さゆり
綺麗に巻いてありますし、色も素敵です。
革を巻くってそんなに難しいんですか?
ペン工房キリタ 桐田さん
端の部分の処理も大変で。平面に張るのとは違い、細い部分に巻くというのが難しいみたいです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ワニ革は黒っぽいイメージがありましたが、いろいろな色があってびっくりしました!
ペン工房キリタ 桐田さん
ワニ革といっても、背中側ではなくお腹側の白っぽいところを使っているんですよ。
だいたい市場にある商品はお腹の皮からできています。背中の皮はごつごつしているので使えないですね。
僕もこれを作るまでは知らなかったです(笑)
ペン工房キリタのボールペンがギフトとして選ばれる理由
BEST PRESENT編集部 さゆり
ペン工房キリタ 桐田さん
もらった瞬間は嬉しくても処置に困るものは避けて、あまり大きくなくて実用的なものがおすすめです。
そうやって考えていくと、ボールペンは贈り物として一番いいものではないかと思います。
自分用の高価なボールペンは「欲しいな」と思いつつも、なかなか買わないものです。
だから人からもらうと嬉しいんですよね。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ボールペンの中でも、御社の商品がギフトとして人気の理由や、支持されているポイントはどんなところだと思いますか?
ペン工房キリタ 桐田さん
①日本製の安心感
②工場直販でコスパがいいこと
③カスタムでオリジナルの1本が作れるところ
だと思います。
BEST PRESENT編集部 さゆり
数多くあるお客様の声の中で、特に記憶に残っているものはなにかありますか?
ペン工房キリタ 桐田さん
でも、やっぱり天金で苦労したものは記憶に残っています。
苦労したけれど出来が良くて、お客様に喜んでもらえたときは一番嬉しいですね。
本当は、天金に時間がかかると採算が悪いので、会社としては良くないんですが(笑)
BEST PRESENT編集部 さゆり
ちなみに、ギフト利用のときに使えるおすすめのサービスはありますか?
ペン工房キリタ 桐田さん
別料金ですが、専用のペンボックスもあります。通常の箱も高級感のある紙製のボックスなのですが、贈る相手によってはきちんとした豪華なボックスが必要だと思うので用意しております。
別料金の豪華なボックスは、実はほぼ仕入れ価格で用意していて、うちの利益がないくらいのサービスです。
ペン工房キリタの人気アイテムをご紹介
ペン工房キリタの売れ筋商品3点はこちら
オリジナル商品をいくつも作っているペン工房キリタですが、特にプレゼント用で人気の売れ筋商品3点を教えていだだきました。
ボールペンはもちろん、こだわりのペンケースも人気です。
ケーファー
一番人気は、ペン工房キリタで最初に開発されたオリジナルボールペンの「ケーファー」です。
1本軸の真鍮製で、金属ならではの重量感と高級感があり、書きやすさにこだわった設計となっています。
7種類の色と、2種類のクリップから選べる豊富なバリエーションが魅力。
さらに、機械での名入れと天金へのオリジナル柄入れが無料でついているので、誰でも簡単にオリジナルの1本をオーダーできます。
参考価格:3,600円
ペン工房キリタ 桐田さん
シャーペンや、シャーペンとボールペンの2本セットも用意してあり、2本セットには豪華ボックスを無料でおつけしています。
本体色は濃い色と薄いパール系の色に分かれていますが、女性から男性へのプレゼントとしての注文が多いため、濃い色の方が人気ですね。
天金のデザインで一番人気があるのはイニシャルです。
相手の喜ぶオリジナルの柄がなかなか思い浮かばない方におすすめしています。
BEST PRESENT編集部 さゆり
価格のわりに高級感のある見た目で、気軽なプレゼントに最適です。
重厚感のある男性向けはもちろん、高級ボールペンではなかなかない、女性にも嬉しいデザインが揃っているところも魅力的だと感じました。
KWラッカー
ギフトに最適な定番形状の大人のボールペン「KWラッカー」。
塗装にこだわり4層も塗り重ね、最後に丁寧に磨き上げることで、独特の深みと重厚感のあるツヤを出しています。
本体色はブラック、ワイン、ダークブルーの3種類から、パーツの色もゴールドかシルバーの2種類から選べるのが嬉しいですね。
こちらも機械での名入れは無料で対応してもらえます。
参考価格:5,000円
ペン工房キリタ 桐田さん
ケーファーとは違って大きく変わった特徴はないですが、手に持ったときにしっくりきて「あ、いいな」と思えるような作りにしました。
こちらも真鍮で作られており、ケーファーよりほんの少し重みが感じられます。
ボールペンとシャーペンから選べて、ボールペンは油性と水性の2タイプがあります。
水性タイプは万年筆のようなキャップ式ですが、万年筆よりも書きやすいためおすすめです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
オーソドックスなものでも、ペン工房キリタのKWラッカーは職人さんのこだわりが詰め込まれていることが感じられる逸品ですね。
本革ペンケース シースタイプ
ボールペンメーカーだからこそできる、ペンへのこだわりをもとに作られたペンケース。
シースタイプは3本のボールペンを1本1本仕切りの中へ収納できるうえ、取り出しやすく、ペン同士がぶつかって傷つけあうこともありません。
開け閉めしやすく、ペンが見やすいすっきりしたデザインも魅力です。
牛革をなめした素材をもとに、都内の工場へ委託して作られた安心の日本製です。
参考価格:4,800円
ペン工房キリタ 桐田さん
自社のペン「ケーファー」や「KWラッカー」用に作っているので、正直世の中に出ているすべてのペンにあうわけではないですが、太すぎない標準的なボールペンであれば入ります。
僕自身、世の中に出ているいろいろなペンケースに不満があって、自分が思う“ケーファーにふさわしいペンケース”を作りました。
1本1本別々にしまえて傷がつかず、コンパクトなのに取り出しやすいもの、という点にこだわって作っています。
カラーは3色の中で黒が一番人気です。その次が茶色。赤は女性向けなので、やはり一番少ないです。
BEST PRESENT編集部 さゆり
ボールペンと同時注文すると、ペンケースの中にボールペンをセットしてから梱包するか、別々で梱包するか選べるサービスがあるそうです。
プレゼントされたペンケースを開けたときに、中に素敵なボールペンが入っていたら嬉しいですよね。
ギフトには職人魂がこもったボールペンを
今回は、日本で職人さんが作りあげる、細かいカスタムオーダーが可能な「ペン工房キリタ」の高品質ボールペンをご紹介しました。
製造から販売まで一貫しているからこそできるカスタムで、作り手の想いもたくさんこもってるので、素敵なギフトとして喜ばれるんだな、というのが伝わってきました!
幅広い価格帯で展開されており、気軽なギフトから特別な一品まで予算にあわせて選べるのも魅力です。
ボールペンはギフトの王様、毎日使ってもらえる素敵なアイテム
BEST PRESENT編集部 さゆり
桐田さんのペンに対する熱い想いを聞かせてください。
ペン工房キリタ 桐田さん
贈られて処置に困ることはほとんどないですし、もらった人が毎日使えて、使うたびにプレゼントしてくれた人のことをちらっと思い浮かべますよね。
そういう意味で、贈る人にとってももらう人にとっても素敵なものだと思います。
出先でプレゼントしても、かさばらずに持ち帰れるのも魅力のひとつです。
洋服と違って好みもそんなに出ないと思うので、プレゼントしやすいですよ!
BEST PRESENT編集部 さゆり
どんなカスタムをしたボールペンをプレゼントすれば相手に喜んでもらえるか考えて、その想いも添えて贈ってみてはいかがでしょうか?
きっと喜んでもらえるはず!
桐田さん、どうもありがとうございました。
BEST PRESENT編集部 さゆり
今回は、東京の下町で職人さんが1本1本丁寧に作り上げる高品質ボールペンの製造兼販売元「ペン工房キリタ」に密着インタビューしました!
ボールペンはかさばらず、気軽に使用できるアイテムですが、高級感があるものや、名入れやロゴ入れでオリジナル感を出せるものもありプレゼントに最適です。
「ペン工房キリタ」では、製造工場がオリジナル商品を直販していることで、真鍮製の高品質ボールペンを安価に販売できるなど、たくさんのこだわりを伺うことができました。
また、ギフトで喜ばれる、ペン工房キリタならではのカスタムもご紹介。
プレゼントにおすすめの商品についてもお話をいただいたので、ぜひ参考にしてみてください!
それでは、早速ペン工房キリタの3代目・桐田平八さんへのインタビューをご覧ください。