指のような感覚で自然に使える「ゆびさきトング」の開発秘話をインタビュー｜オークス株式会社

シンプルな曲線が美しい「ゆびさきトング」は、調理の際に汚れがちな指に代わって食材を扱える便利なアイテムです。

どのような発想からこのトングは生まれたのでしょうか。

オークス株式会社の商品開発課リーダー、小坂井 里美さんに開発秘話や使った人の感想を取材しました。

台所で調理する際は、複数の料理を同時進行で作っていくことが多いですよね。

すると、肉を触ったあとや天ぷらの衣をつけたあとなど、手が汚れるたびに何度も繰り返し手を洗わなければなりません。

そんな面倒さを解消したいという思いから、トングに着目しました。

トングは一般的に、食卓で大皿から料理を取り分けるのに使いますが、指の代わりに使えるものなら調理中の下ごしらえにも役立つのではないかと考えたのです。

手の中にすっぽり収まる小さなサイズですが、厚みや形状にはとても気を使いました。

女性の手に馴染むよう、何度も作り直し最終的に 30個のサンプルを作りました。（写真上）

魚が掴めるだけの幅の広さと、薄いものもつまめる先端の薄さを両立させ、さらにひっくり返して置くと先端が浮いて接地面を汚さないように工夫しています。

苦労したのは、素材選びですね。

開発当初は指先にはめるシリコン製のグローブを考えていましたが、脂が落ちにくいという弱点があったため、よりお手入れしやすく丈夫なステンレス製に変更しました。

トング自体が小さくバネが固かったので、特許取得済のバネを採用し、軽く握るだけでちゃんと挟めるよう調整しています。

あるお客様からは、

「手が荒れやすい妻にプレゼントしたところ、手を洗う回数が減ったと喜んでもらえました」

という嬉しいご感想をいただきました。

シンプルなデザインで洗いやすく、かつ可愛らしさも感じるフォルムなので、たくさんの方に使っていただけましたら幸いです。

ゆびさきトング
1,430円（税込）

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